
親から譲り受けた日本手拭い。
ご近所のお店から記念か御礼で頂いたもののようです。もうすでにこのお店もありません。
この手拭いが配られた時代、どんな暮らしをしていたのでしょうか?今ほど便利では無いことは容易に想像はつきますが、不便な暮らしでも幸せな時代であったと願うばかりです。
遠い自分の記憶でも、路地はまだまだ水たまりができて、隙間だらけの家の中に秋風が忍び寄っていました。
あの頃の親って、自分たちを食べさせて育てるのに必死で自分の楽しみは二の次だったような。貧しい暮らしでも子供ながらに何かしら遊びを工夫して楽しんでいました。そうしてすくすくと育つ我が子を見て親も笑顔を振り向けていたように思い出されます。
今あの頃の親と同じ、子を持った親となり、やっと親の気持ちがわかったような気がします。